著作物の2次利用についての合意ないまま使い続け、新たに合意文書を作成して解決

1.事案の概要

音楽家にラジオやテレビCM等に宣伝に使うサウンドロゴの作成を依頼したが、期間の明確な合意はなかった。

ところが、好評なことから何年たってもいつまででも使い続けるので、どうなっているのか問い合わせてもやり過ごすばかりで何とかしてほしいと依頼があった。

2.契約書(合意文書)の作成

内容証明を相手企業に送り、著作権法の2次利用の条文を明記して、ベルヌ条約を超える保護を図っている我が国法の下で許されないと説明して、やり取りを数回した。中間業者も入っていて、その担当者への説明も丁寧にした。

3.3か月に解決

相手企業の顧問弁護士等が、著作物の利用料を払う意思を示し、文書を作成して送り、作曲家に利用料がまとめて振り込まれて解決した。

4.作曲家からのお礼

非常に喜ばれて事務所の報酬規程通りに、お支払いを受けた。なお、この作曲家は権利関係を放置しているものが多く、依頼が次から次へときた。